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写真撮って、日記書いてます。

ずれたギャラリートーク

流木

iPhone5s

 

自慢じゃないが、私がするギャラリートークは、「参加者が聞きたいであろうものごと」からだいたいずれている。だいたいというか、大幅にというか。なので「えー」という顔をあからさまにされることも少なくないのだが、一方で「変なこという兄ちゃんやなあ」という興味関心で見てくださる人もいる。

swordfish-002.hatenablog.com

美術の展覧会なのに歴史の話とか、当時の社会の様子とか話し始めるからね。技法的な面とか、美術史的な位置づけとか、そういう部分はどうしても専門的な教育とか研究をしてきた人、受けてきた人の方が詳しいわけだし。

自分がそういう専門的な内容ができないなかで、どうすれば面白がってもらえるかなあと考えた結果、その絵が生み出された社会的背景とか、じゃあそれが描かれていた時代の日本の様子ってどうだったのか、とか、文化史的な部分とか、言ってみれば周辺部分に注目してしまうわけで(あ、何を持って周辺部分というかはさておいてね。ここでは作家の来歴とか作品の見方とか、一般的に来館者が知りたいであろう情報を「中心的な情報」と仮に置いてる)。

例えば浮世絵とかって、絵師の生い立ちとかそういうのはよく説明されるけど、市井の人々が一日のうちのいつ頃絵を見て楽しんでいたのかとか、そういうのって案外知られてないし、調べても載ってないことが多い。

知識ゼロからの浮世絵入門

知識ゼロからの浮世絵入門

 

オバケに関する浮世絵なんか、いつ見るんだよって感じ。夜見ようとしても、とてつもなくくらいんだぜ江戸時代そんな時間帯に見ようとして見れたのか、とかね。そういうのってなんか面白くない?と思うんだけど。まあ人の興味はそれぞれだから仕方ないのか。

 

割とそういうところまで考えてんだけどさ、どうもうまくいってないんだよなー。やっぱ私ずれてんのかなあ。