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写真撮って、日記書いてます。

お気に入りだった服を捨てた

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862日目。仕事の日。

昨日仕事を休んでしまったので代わりに休みだった今日を出勤日に振り替えた。これ結構ややこしい…帳面上の問題ではあるが、人数とか課内会議の話とかそういう部分が変わってくるところもあるから、休んでしまって申し訳無いと思う。いや、本来はそう考えるのはおかしいという話は分かる。

分かるけど、ほら、そう簡単に割り切れない部分ってあるじゃないですか。そこのところでウジウジと悩む。

悩むといえば。今日は服と古紙の回収日だったので早朝に起き出して、準備していたものを捨てた。

服を捨てるのは大変で、「もしかしたら着られるかもしれない」という感情が出てくる。だいぶ前に一度大幅に捨てたので今回はそれほど捨てるものは無かったけど、古いジャケットとダウンのジャンパーを捨てた。古いジャケットはそれこそ学生になった年の冬に購入したような記憶があるので(ユニクロで)都合20年前のものになる。黒の厚手のジャケットで、冬の寒さの厳しさに耐えかねて購入したのだった。それから苦節10年ちょっとは着続けていたかな。

お気に入りだった。

だんだん色あせて袖口もくたくたになり、ボタンは前の職場の「おかん」的女性職員が「これ外れかけてるね〜全部交換しとこか?」と全部取り替えてくれた。

だいぶ長いこと使っていたが、新しいのを買う金銭的余裕も無かったし、だいいち気に入ってたので買う必要が無かったのだ。

それが一変するのが、例の熊本地震で被災してからだ。ジャケットを日の当たる場所に掛けっぱなしにして4ヶ月ほど放置してしまった。あのときは部屋の片付けも出来なかったし、何よりこちらで新しい仕事に就かなきゃならなかった。荷物を残したままこちらに出てきて、日を改めて動かそうという話だった。

取り込みたくても取り込めない状況が続いて、ようやく引越ができる日は既に夏で。熊本のクソ暑い熱気と日射しもあって、もうボロボロになってしまっていた。とても着られるような状態じゃない…けど、今の家に持っていってワードローブに掛けておいた。

理由は自分でも分からない。

ただ、着無いまま数年が経ってしまって、衿とか首の辺りも汚くなってしまった。でも何をする訳でもなく、そのままにしていたのである。

で、夕べ捨てるものをまとめてるとき急に「あっそういえば」と思い立って引っ張り出し、ゴミ袋へ放り込んだ。意外にもこの時点で執着というかそういうものは無くなっていた。

不思議な話だ。

念のためポケットを探ると、今はもう使っていない鍵が2本出てきた。自転車用の鍵だ。自転車ごと捨てたから既に用なしなのだが、なぜ大事にポケットに入れたままにしていたのか。そして忘れていたのか。ダウンのジャンパーも念のため探ってみたが、それ以前に匂いがちょっと臭くて大変だった。これもこれで捨てるに捨てられなかった代物である。えいやあとばかりに処分した。

わたしは着る物に対してそんなに興味が無いので、同じものをヘビーユーズする傾向にある。ダメになった時点で買い換えればいいや的な思想。なのでタンスの中とかもっとダウンサイジングしたいなと思っているのだが…なかなかそうもいかない。

少しはバリエーションがあった方がいいらしい。そうすれば服も長持ちするとか。

今回捨てたヘビーユーズの服達も、代わりのものがあればもう少し長持ちしたかもしれないし、熊本での地震が無ければまた違った未来になっていたかもしれない。とにかくだ。20年近くわたしを見ていてくれてありがとう、と言いたい。

ベタやな。