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699日目。仕事の日。
遅番なので緩めの出勤だが、逆に帰りが遅くなるのでそれはそれで大変。
そういえば、こないだ久しぶりに実家の母親とLINEで通話して、母方の祖母が入院していたことを知る。母によれば知らせなくてもいいかなと思っていたらしい。心配させないようにという配慮だろう。それで、実家もリフォーム作業をしているとのこと。はあ。知らない情報ばかりが飛び出してくる。3か月近く電話してなかったらそういうものか。父は仕事の日取りが少なくなり、母も仕事を辞めて、とりあえずは祖母と同居するのをどうするか考えるみたいなことになっているという。あと「介護保険証」が届いたのが地味にショックだった！と言っていた。ああ、もうそういう年齢になるのか。遠く離れて住めば住むほど、だんだんイメージができなくなっている。自分の中の両親は元気なままの姿なので、たまに帰ると「どうしたん！？」と言いたくなるようなことも起きている。根なし草として、とかこないだの日記で書いたけど、年々衰えていく実家のことを忘れたいからそんな感じになってるのもあるのかもな。実家に寄り付かない、みたいな。
でも18で家を出たときには、ここに帰って地元で暮らすなんて選択肢は自分の中になかった。第一に仕事がないし。
連絡不精は我が家の常だ。何か知らないけど、ひとり暮らしし始めて家を出てからお互いそんなに連絡とってない。四つ下の弟なんかTwitterで相互フォローしてあるからまだ消息がわかるけど、向こうは更新頻度が低いので時々「どうなってんの？」て思うこともある。それでも直接連絡することはないかなあ…「まああいつのことだから大丈夫だろう」みたいな。反対に向こうからも滅多に連絡こない。男兄弟ってそんなもんじゃないのかな？他がどうだか分からないのでうちだけかもしれない。
で、3ヶ月ぶりに実家に連絡した時、横に妻もいたんだけど、電話の後すごい顔をされてしまった。どうも連絡不精な我が家の関係性について驚きのようななんかこう不思議な感じのような…とにかく「ちょっと考えられない、信じられない」的な感じで。前から我が家はこんな感じなので全く気にしてなかったが、それがおかしいらしい。家族で出かけてもそれぞれ行きたい場所に行って●時に集合ね、とか普通にあったし。
そういうの変なのかな。
「心配じゃないの？」「いやまあ、大丈夫だとは思うしなんかあったら向こうから連絡あるだろうし」「連絡できない、ていう状況になってるかもってときは？」「それは…そうだなあ…そういうの考えてないなあ…」。妻の家は家族LINEグループもあってほぼ毎日のようにやり取りしているようだが、わたしは「家族LINEグループがあるらしい」程度、つまり実家の家族グループに入れてもらえていないのである。父、母、弟で構成してると思う。
うーん、家族からも孤立というかちょっと離れ気味か。
まあ、小さいころから「お前はキャベツ畑で拾ってきた」なんて言われたら、そりゃね。寄り付くのも寄り付きにくいというか。「拾われっ子妄想」じゃないけど（そんな言葉あるのか？）今でも「あーやっぱり自分はほかの家族とちょっと違うかな…」て思ってしまうところもあるよ。
…なぜにキャベツ畑なのかは知らないけど。
心配だけど帰るに帰れない。新型コロナのこともあるし、お金のこともある。新幹線で片道いくらかかるのか。飛行機使えば若干安いが空港からの足が貧弱。そんなこともあって都合3年…いや4年かそれ以上か。とにかく実家に帰れていない。
だったらなおさら連絡を密にした方がいいのだろうか。今後、どんどん年老いていく家族を地方の片田舎に残している以上、何らかの対応を考えた方がいいのは分かっている。分かっているけどどうしたらいいんかなあ。ネット回線もADSLがギリギリ入るようなところで、見守りサービスも受けられるか分からないような場所（山間部ではないけど周辺の家は空き家が増えてきつつあるとか）だから、どうしたものか。
40歳が見えてくると考えることが徐々に増えてくる。そういうのを最近痛感している。不惑というけど不不惑の方が正しいんじゃないか実際。そう思えてきた。
