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写真撮って、日記書いてます。

通いたい店ができた日

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地元ローカルな定食屋に入って昼定食を食べた。初めて入る店だ。写真が撮れそうな雰囲気のしない、ほんとに狭くて常連が数人カウンターにいるような、それでいて2階席は団体が昼から飲んでいて活気がある、そんな店。

分かったような分からないような話だが、こじんまりとした店と思って欲しい。そこが出している昼の日替わり定食がワンコイン500円なのである。ご飯と魚出汁の効いた味噌汁、メインのおかずと小鉢。非常にまともな食事を出すので驚いた。今日の定食はサバの煮付けがメインのおかず。味噌ではなく甘辛い醤油ベースで煮てあるのでご飯が大変進むものだった。近隣の店で同様の定食を出すところはこの2倍から3倍くらいしていたから、非常に低価格であることがわかる。

なかなか自分では煮付けを作ることがないので、こういう機会に食べられるのはありがたい。魚はいろいろ手間がかかっちゃうからなーあとはゴミがどうしても匂ってしまうのが料理を躊躇わせる理由だ。たぶんおんなじことを感じてる人は多いんじゃないだろうか。

値段と量と味のバランスが良く、しかも早く出てくるのが良い。回転も早いのか、上で飲んでる団体以外は個人客が入れ替わりで入って出て行く。食べ終わった後ゆっくりできそうな雰囲気ではないし、そもそも狭いのでゆっくりするどころではないのである。

当然、ほかの常連客との物理的距離は近くなる。今日も明らかに常連と思しき人がわたしの方をチラチラ見ながらビールと鯛の兜煮を食べていた。おそらくこちらとなんやかんやと話したかったのかもしれない。しかし案外こういう場所で話せるような話題は無いし、しかも初めて入った店なのでどう振る舞えばいいかもよく分からないわけで。借りてきたネコのような感じでささっと食べてささっと出ていくのがやっとだった。お店の主人は常連にも新規にもあまり話しかけない人だったが、逆にそれが助かった。

こういうお店は客にがんがんくる店主もいるから緊張する。後は壁に店主の格言が貼ってあったりするところもだいたいわたしの感性と相容れないので、店に入ってそういう表記を見つけてしまったら「あっしまった…」というモードになってしまう。ソシャゲのガチャと同じで、アタリのお店かどうかは入るまで分からないのだ。反対に店主もアタリの客が来るかどうか分からないからまあイーブンだな。今日の店は大当たりで、壁に力強い書体でメニューが貼り出されていたのがよかった。

会計して外に出たら2、3人並んでいた。中には観光客らしき人もいる。どうやら隠れた人気店のようだ。ここ、通ってみようか。次の定食はなんだろう。