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写真撮って、日記書いてます。

「松本零士・牧美也子夫婦コラボ展」に行ってきた

神戸ゆかりの美術館

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「神戸ゆかりの美術館」で開催中の「松本零士牧美也子夫婦コラボ展」に行ってきた。

www.city.kobe.lg.jp

 

http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/yukarimuseum/tenrankai/

なんか文字化けするからストレートにURLで。

内容は、2人のこれまでの代表的な作品の原画の展示。7割が松本零士作品、残りが牧美也子作品。ゆっくりまわって1時間か1時間半くらい。

でもまさか実体となった「重力サーベル」「コスモドラグーン」がケースに入ってるとは思わなかった。「重力サーベル」が似合うのはハーロックかエメラルダスくらいの長身じゃなきゃ無理だな。

1/1スケール 銀河鉄道999 重力サーベル

↑こういうやつ。原画だけじゃなくて、アニメ化された作品『宇宙戦艦ヤマト』『キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』などはセル画も展示されていただけでなく、作品の模型まで展示されていた。なんだけど、模型まで展示する必要あったのかこれ。

この2人がご夫婦とは知らなかったし、牧美也子さんのことを初めて知った。初めて知ったけれど、年を経るにつれて画風がかなり変わっていって、「大人の女性」みたいな絵になっていくのがすごかった。今でも進化形なんだろうな。

対して松本零士氏は昔も今もそんなに変わらないというか、細長で細長な女性像を描き続けているのがよくわかった。北九州出身ということは知ってたけど、こっちの方にもゆかりがあるのは初めて知ったなあ。幼少の頃、兵庫県は明石に住んでたとか。その後すぐに北九州に行ってしまったらしいけど。

展示パネルの中に手塚治虫が彼に寄せたコメントを大きくしたものがあって、そのなかで、結婚前の美也子婦人のことをちょっと狙ってたんじゃないか的な部分があって、なんか面白かった。二人とも手塚治虫の共通の知り合いだったってのが、すげえ時代だなと。

松本零士作品が好きなので、見に行ってよかったです。という小学生レベルの感想がわいたけど、ほんというと、もう少し展示室をどうにかしてほしかった。漫画原稿なのでサイズはそんなに大きくないから、広い展示室がさらに広く見えて、スカスカな印象を抱いてしまった。

それと、彫刻作品が展示室にあるのもちょっと考えもの。あれ関係あるのかないのかぱっと見わからなかった。今考えてもよくわからん。動かせないようにしてあるんだろうな、という点だけはわかったけど…どうにか隠すとか、そういうことはできなかったんかな。あとは順路がわかりづらかった。一部屋見ただけで終わりかと思ってしまった。ありゃレイアウトする人も大変だっただろうな。

 

んで、あとはまあ松本零士作品への不満というかなんというか。いつになったら999は完結するのかとか、設定が時間を経るごとに追加されまくって一部でおかしなことになってるとか、そういう部分がふつふつと。アルカディア号のデザインのアレとか(どっちが2番艦で3番艦でどうたらこうたら)、コスモドラグーンのシリアルナンバーとか違ってきてるじゃねえか、「エターナル編」いつ終わるんだよほんとに。というか毎話毎話同じような説教じゃねえか。うがー!

そもそも、最近出ているキャプテンハーロックの「次元航海」版、原作が未完なだけにこちらも完結するかすげー不安なんだけど。

まあアニメ版やら劇場版やらの設定も取り込んでるから大丈夫…だと思いたい。

 

ショップのグッズはそこまで充実している感じじゃなかった。複製原画とか高価なものが中心かな。漫画や模型も取り扱っていたけれど、マグネットやキーホルダーといった少額アイテムはデザインがちょっとビミョー。エメラルダスのポストカードと、999のマグネット(それくらいしか良いものが見当たらなかった)を購入して館を出た。

ああそうだ、入館すると全員もれなくポストカードがもらえるみたい。メーテルとバレリーナのイラストが1枚ずつ。選択は不可。おそらくこの金額込みで入館料900円(一般)。

面白かったけど、もっと掘り下げて欲しかった部分が多い展覧会だった。