これのあと、夕方海に行った。団地から坂を20分ほど下れば海なのだ。
なぜ人は海を見るとビールと唐揚げを欲するのか。
飲んでたら後ろでもぷしゅっ音が。見たら茶髪のにーちゃんがスマホと文庫本を広げながらビール飲んでた。やはり海を見ながらだ。なんでだろうな、潮風に吹かれながら飲むと、嫌なこととかあれこれ考えてることとか放り出して、非常にリラックスできるのだが。
19世紀だったか18世紀だったか、人々は海を再発見したとかいう話をアラン・コルバンが書いていたような気がする。
海の効能とかそういう点がクローズアップされて、それに対応した「医療」とかが発展していく…みたいな話だったように記憶しているが、だいぶ過去に読んだので記憶は曖昧だ。ただあの時代の絵画なんかを見ても、外の世界というか自然に対しての明るさがそれ以前と比べて違う気がするので、自然に対する認識が変わったんだろうなと想像できる。
チューブ式の絵の具ができて、画家が外に出ることがたやすくなったことも要因だと何かの展覧会の解説文で読んで、「ああそうか!」と衝撃を受けた覚えがある。テクノロジーの発展が、文化の発展を促進していくってのは相変わらず興味深くて面白い。
そんなことを考えながら海をぼんやりながめてた。私は海の何に惹かれてるんだろうな。
なんていう、まとまりのつかない話。