Archetype++

写真撮って、日記書いてます。

出かけたいけど金はなし

交差点

GXR + GR LENS A12 28mm F2.5

 

11月入ってすぐの連休でどうにも調子が上がらない。調子が上がらないのはともかく、お財布の中身も心もとない。なので博物館美術館めぐりをしたくてもなかなかできそうにない。こういうときは家で「買ったけど読んでなかった本」を消化する作業をすすめるに限る。

しかしなんで美術評論家とかはあんなに難しく物事を書くのか。途中で何を言っているのかわからなくなる。評論家の中では繋がってるんだろうか。

芸術回帰論 (平凡社新書)

芸術回帰論 (平凡社新書)

 

わかりにくすぎて2回3回読んでるけど、よけい頭が混乱するだけで何も理解が進まなくてつらい。

 

読んでいて面白かったのは梅棹忠夫東南アジア旅行記だ。

東南アジア紀行 (上巻) (中公文庫)

東南アジア紀行 (上巻) (中公文庫)

 
東南アジア紀行 (下) (中公文庫)

東南アジア紀行 (下) (中公文庫)

 

戦後すぐの時期にタイに渡っての組織的な調査を行った際の記録というか紀行文。なかでも特徴的なのが梅棹の文章の書き方。読点が多く、しかもかならず主語が書かれている。「私は、ぼんやり考える」「そういうことに、私は気づいた」というように。

これは英訳をはじめ外国の言語に翻訳することを想定していたのか、それとも逆に外国の言語で考えていたことを出版の際に日本語にしたのか。とにかく日本語のそれとは書き方が異なっていて面白く、読みやすい。

 

東南アジア、行ってみたいと思ってはや数年。タイとかカンボジアとかベトナムとかあのへん面白そう。

ベトナムの旅行記で面白かったのは椎名誠の本だな。

メコン・黄金水道をゆく (集英社文庫)

メコン・黄金水道をゆく (集英社文庫)

 

 椎名の本は作家本人撮影の写真も掲載されるから好き。

 

とまぁ連休だけどどこにも行かず、本読んでどっか行った気になってるのでした。