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写真撮って、日記書いてます。

「特撮博物館」展のプレミアムナイトツアーに参加してきた

現在熊本市現代美術館で開催中の「特撮博物館」展。先週そのプレミアムナイトツアーが開催されたので参加してきました。

www.kkt.jp

展覧会自体は2012年に東京で開催されたものの巡回展版です。ただ、映画『日本海大海戦』に出てきた戦艦三笠(ミニチュア)など、熊本だけしか展示されてない資料もあるようです。

展覧会自体の観覧は2回目だったりします。まぁ、特撮好きというかそういうのが好きな人にとっては何回行ってもたまらないと思います…。

さあ行ってみよう

現代美術館入り口

美術館玄関の告知ポスター。巨神兵が収まったかっこいいデザインです。

 

入り口そばのミニチュア

美術館のホール近くにあるミニチュア。ここは撮影可能です。

当たり前の話なんだろうけど、奥の車とか鉄塔は小さく作ってあって、手前の車や民家などは大きく作ってありました。これで遠近感を出していることを初めて知りました。いや、普通に映像見てるだけじゃ気が付かないよねこういうの。

それがわかっただけでも、見にいった価値あるよね。

ミニチュア風景

反対側から。向こうは本が読めたりする場所。

反対側から見るとこんな感じ。ちなみにここは「怪獣として登場」できるように設けられたちょっとしたスペースです。友達とか家族とか彼氏彼女で見に来てた人たちは撮影者側と怪獣側になって写真撮ってましたが私はこれだけです…だって一人で行ったから!

 

プレミアムナイトツアーの内容

時間は19:30分からで、私が参加した会は36名の方が参加されていたようです。はじめにこの展覧会の副担当学芸員による簡単なガイダンスがあり、その後皆で連れ立って展示室をめぐりました。個人的な感想を言えば、ミニチュア制作についてもう少し掘り下げた話を聞きたかったな、と。

おそらくミニチュアをそのまま大きくしても実物にはならないと思うんです、一部デフォルメとか強調とかしてるから。そういうものを作ることに関しての話を掘り下げてもらいたかったな、と思います。

実際に使われたミニチュアも展示されてはいるのですが、こうしたミニチュア(戦車とか家とか戦艦とか怪獣とか)って撮影が終わったらパーツ替えて別の撮影に使われるか、スタッフが勝手に持って帰っていたそうです。そのため残っているものがそんなにないそうです。それはそれですごい話だな。まぁ残っていても維持管理で費用も出てくるから仕方ない部分もあるけど、資料として後世に残す必要もあるよなぁ。

今回展示されてる三笠のミニチュアも、ある個人の方が管理されていたとか。次はいつ日の目を見ることができるかわからないそうです(そもそも展示する機会があるのかもわからないらしいです)。

巨神兵東京に現る』を見る

今回の展覧会の中でも巨神兵が大きく取り上げられていますが、この映画をみんなで見ました。いや、もう何回目かってくらいだったけどあれCGなしってのはすごいな。

映画『ナウシカ』の巨神兵のカットを担当していたのが庵野秀明氏ってのは有名な話だけど、展示ケースにはその絵コンテも展示されていて、宮﨑駿監督の落書きが残されてました。「早く仕事しろ」だの「寝過ぎ」だの「いつかゴキブリに食われるぞ」だの…すげえなこれ。

別室ではそのメイキングが放映されているのですが、いい年のおじさんたちがめちゃくちゃ楽しそうに映像を作っている姿が印象的でした。

 

figma 巨神兵東京に現わる 巨神兵

figma 巨神兵東京に現わる 巨神兵

 

 

撮影会

最後の展示室では、自由に撮影することができます(そこ以外の展示室では撮影禁止)。これはあれかな、「巨神兵東京に現る」で使われたセットだったかな。ともかく、皆ここで怪獣ごっこしたり写真撮りまくったりしていました。私も何枚か撮ったのでちょっとだけ掲載。ちなみに今回の写真は全部iPhone5s。これだけ写れば文句ないや…。

ミニチュア風景。戦車とトラック。

戦車とトラックは少し大きめ、バスはそれよりも小さくなってました。

崩壊する町

 

ことの成り行きを見守る人々

手前の人間は紙かプラ板でできてます。もうちょいしゃがめば人間らしく撮れたかな…(頭部が光にあたって白い縁が出てる)

熱線で破壊されたビル群

破壊されたビル群。

4畳半の空間

多分巡回展先の地域で看板とかテレビの嵌めこみ画像は変えるんでしょうか。今回は熊本なので展覧会スポンサーでもあるKKTの画面が。

この散らかった部屋もよく見ると奇妙で、雑誌とか楽器とかパソコンとかの大きさがデフォルメされていました。

逆さ宙吊りのゼロ戦

宙吊りのゼロ戦。ピアノ線を写らないようにする技。

登場シーンのウルトラマン

 ウルトラマン。変身シーンで出てくるあれ。これなんか極端で、右手が大きくて体、特に足が短く小さく作ってありました。正面から迫力あるように見えるにはどうすればいいか、それがこの形なんだろうなと。このデフォルメに関してもう少し込み入った質問すればよかったな。

というわけで…

あっという間の1時間半でした。図録も買って帰りましたよ。あと参加者には非売品の展覧会ポスターが配られました。ラッキー。

今回はじめてこのプレミアムナイトツアーに参加したけど、なかなかおもしろい取り組みだと思いました。昼間より限られた人数なのでじっくり見ることができたのはよかったです。この手のツアーは今までほとんど参加してこなかったけど、これからは参加してみようかな。

ツアーのあとバーに行くとか飲み屋で展覧会談義を続けるとか、オプショナルツアーもできれば欲しいです、難しい話だけど。