Archetype++

写真撮って、日記書いてます。

「その日」が来ることをどれだけ意識できるだろうか

f:id:swordfish-002:20200321144907j:image

iPhone8 Plus

100日後に死ぬ例の動物を知ったのが死ぬまであと2日の段階で、完全にブームに乗り遅れた格好になった。残り2日でこのワニは死ぬのだ。そして100日目を迎えて結末を見たわけだが、はまり切っていないので「ふーん」程度にしか思わなかった。こういう企画は日々の積み重ねというか、そういうのが割と重要なんじゃないだろうか。終わった後でぼこぼことコラボ企画やら何やらが出てきたのを見たときはちょっとびっくりしたが、嫌儲とかそういうのじゃなく、風情というか読後感というか、まあそういうのをもう少しあってもよかったんじゃないかとは思う。

しかしこの後の漫画家は大変だろう。このようなカウントダウン形式の連載漫画は何やっても「ワニのパクリ」としか言われないんじゃないか。できたとしても数年後か。死ぬオチでなければ結婚とか付き合うとか別れるとかそういう形になるんだろうか。

しかしぱっと考えただけでも死ぬオチよりも変な話だがインパクトが弱い。今回あのワニがあれだけ話題になったのは物語の結末がワニの死そのもので、「どんな死に方か」「本当に完結するのか」という部分が大きかったのではないか。よくわからないけど、これを超える漫画を目指すならアイデアをよく練らないといけない分野だろうなと思う。

この「画面を見ている人は真相すべてを知ってるけど、画面の中の人物たちは何が起きるか(どうなるか)わからない」という、ちょっとのぞき見しているような感じは何が初出だろうか。わたしの場合は『刑事コロンボ』がそのような展開をする物語で最初に知ったものだった。母親がテレビで見ているのを一緒に見た程度だったが、殺人に至る過程もだがコロンボが真相に迫るシーン、しかも直接言わずに「あなたが何かをしたことを、私は知ってるんですよ」と、おわせながら追い込んでいくシーンが、何をやったかを知っているわたしたちですらドキドキしたあの仕掛けは見事だった。

コロンボに出てくる被害者たちもそうだけど、ほんとに数分前まで何食わぬ顔で生きている。殺人系のドラマとか『名探偵コナン』とかフィクションの世界ですらそうだ。いわんや現実をや。

みんな自分が死ぬとは思っていないし、しかし他人の死には興味津々なんだろうなと。まして、ワニは死ぬ日が決まっていたけど、わたしたちは100日後に生きてるかどうかも怪しいわけで。極端な話、この数時間後に突然倒れる、事故にあうてこともあり得るわけだが、実際にそう考えている人は少ないと思う。わたしだってそうだし。結末を期待したまま亡くなった方ももしかしたらいるかもしれない。わたしたちには「その日」が可視化されていないだけ。

ここで典型的な「一日一日を大切に暮らしたいです」とならないのが最近のわたしの悪いところだ。

大切にしたい一日ですらすでに職場と自宅の往復でしかないわけだし、毎日をどうやって回すかを考えてどうにか乗り切ってる。「こんなクソみたいな日早く終わらないかな」とさえ思う時すらある。

結局一日一日を大切にできるのは衣食住足りた上に若干の生活を振り返る余裕があるからできることではないのか。そんな余裕は今のわたしにはない。

そんなわたしにはあと何日あるだろうか。

さて100日後にこのことを話題にしている人はどのくらいいるだろう。とりあえず周りにはいないのは間違いないし、わたしも覚えているかどうかわからない。じゃあワニの死は何だったのか。覚えていれば、生きていればまた考えたい。

ソール・ライター展のチラシをもらったけれど

f:id:swordfish-002:20200320142427j:plain

ソールライター展のチラシもらった

iPhone8 Plus

美術館「えき」KYOTOで開催予定のソール・ライター展のチラシをもらった。『永遠のソール・ライター』である。

kyoto.wjr-isetan.co.jp

いよいよだなあと思う反面、果たして本当に開催されるのか、開催されたとして実際に現地に行くことができるのかすごく気になっている。そのうち大阪神戸間で県境封鎖するんじゃないの、てのを同僚と笑いながら話しているけど、何かもう気持ち的にはそういう感じなのである。

永遠のソール・ライター

永遠のソール・ライター

  • 発売日: 2020/01/09
  • メディア: 単行本
 

突然の通知だったから驚くとともに、勤務している人どうすんのかなと思った。職場にも大阪とかそっち方面から通っている人がいる。なんせ新快速に乗ってしまえば大阪から姫路までは一本道だ。1時間程度で端から端まで行けるから、そりゃ通勤圏だよな。

ただ、それもあって新快速は早朝と夜7時8時前後の便はものすごく混雑する。というか満員電車をここでも体感できる。東京や大阪だけではないのだ…それにあわせて痴漢するやつも出てくるしな。あれはほんとに酷い。休日だけを絞っても意味がないのでは…平日の満員電車からどうにかしないとマズいんじゃないの、あれ。

この3連休だけとかいう話だけど、そのうち平日にもあんまり出歩くなとかそういうの言い出しそうな気がしている。展覧会を開催する側の人間としてはその理屈も分かるのだがお客さんには来て欲しいし…と非常にやきもきしている。4月からはまた大きな展覧会が待っているのだが、この状況だと開催もどうなのか不安になってきた。実はソール・ライター展どころじゃないのだ。あっちこっちでやきもきする状況が続く。せっかくストレス解消の楽しみとして見に行きたい展覧会をリスト化していたのに。ゴッホ展は行けずに終わってしまいそうだ。

www.artm.pref.hyogo.jp

そうだな、ソール・ライターは図録買って展覧会の代わりに楽しむことも候補に入れておこうかな…そうでもないと気が晴れない。

10分間の時間停止

f:id:swordfish-002:20200319131305j:image

iPhone8 Plus

わがSeiko5(7s26c)が急に停止したので驚きとともに「どうしてこうなった!」と焦っている。停止時間は10分間ほどで、いつもどおり出勤時にも使えていたのに、である。

竜頭が抜けていたかと思い確認したが、抜けていても動くはずの秒針が動いていないことから完全にねじがほどけたらしい。朝は大丈夫だったのに。気づいたのが停止してからすぐだったようで良かった。5分程度左右に振って動き出したので安心したが、また2時間後に停止。どうもねじの巻き上げが足りていないみたいだ。前日あれだけ歩きながら腕を振った割には、である。

そういうことが今まで起きなかったから、エンジン部分(と言っていいのかな、要は駆動部分)のオーバーホールというか調整に時計屋に一度持って行った方がいいのかとさえ思ってしまった。購入して4年程度経つのでそろそろ診てもらった方がいいとは思うのだが、安物の機械式なので診てもらう方が購入時価格よりも高くつきそうではある(毎回言ってんな、これな)。

最近は「ワインダー(ワインディングマシーン)」なる道具があることを知り、いずれ購入したいなと欲しいものリストに追加している。高級時計があるお宅にありそうな道具だから、果たしてそこまでやる必要があるのかという部分もあるが、その辺は趣味的な要素なのでまあいいか。ああでもこれ無断で購入して見つかったら怒られるな…まずは相談してみないとな…新しい道具を一つ購入するにも家庭内決裁が必要なのである。

さて明日は休みで久しぶりにいい天気らしい。休みの日こそ歩き回るのに都合がいいし、ねじ巻きに持ってこいの日なのだが、例のコロナもあるので人気の少ないところにでも行って来ようかと思う。結局自分の好きな路地裏とか空き地とか、そういう寂れた界隈へと戻って行くのかと思うと、感慨深いというかなんだかなあというか、うまく言えないけど苦笑いに近い顔をしてしまう。結局昔から変わってないじゃん。せめて腕だけは元気よく振って歩きたい(ねじも巻けるし)。

グラタン主食・おかず問題

f:id:swordfish-002:20200318124757j:image

iPhone8 Plus

昨夜の食事がグラタンだった。耐熱皿をもらったので、こういうオーブン料理の時に大変重宝している。料理のバリエーションが増えて嬉しい。

ここで問題になることが一つ出てきた。グラタンはおかずなのか主食なのか、という点である。正直どうでもいい問題ではあるのだが、どういうわけか自分の中でちょっと引っかかっているので備忘録的に書いてみる。

今回のグラタンは鶏肉とマカロニの、超オーソドックスなグラタンである。チーズたっぷりで美味しい。これにご飯がついてくる、というのが晩ご飯の構成であった。スープ類はなし。

マカロニが入っているから主食として食べてもいいのかなとは思うが、それを考えると量が少々物足りない。だからといってご飯をつけるとなると、それドリアで良くない??となるわけで。パン類ならまだ雰囲気的にいいのかなと思うが、パンだと後からお腹減るのだ…ああ悩ましいポジションだ。

波及して、グラタンにスープは必要か問題も浮上するだろう。ホワイトソース、要するにシチューの残りとかを用いて作ったりするのだが(今回は缶詰のを使った)、その場合汁物の延長上にあるから、特段付けなくてもいい気がするのだが、それだと何かこう、食卓が寂しくなってしまうような気がするのだ。気のせいってやつかもしれないのだが、食事の際の食卓の構成って意外と食欲とかそういうのに繋がっている気がする。

そううだうだ言っていようと、美味しいから食べてしまうんだけど。

個人的な立場としてはグラタン主食派なのでご飯はいらないかなとは思う。あってもフランスパンがいいかなーとかそういうくらい。なので今回のご飯付きはちょっと驚いている。なお、お弁当にも堂々とおかずコーナーにグラタンが鎮座し、おにぎりをふたつ持って行った。もはや思想転向としか言いようがないのである。ご飯にホワイトソースつけて食べるとうまいからな、仕方ないな。炭水化物に炭水化物という、糖質制限をオフにした構成だが、うまいという感情には勝てないのをわたしは知っている。うまいものはだいたい体に良くない。だからどうした、そのうまさが仕事の活力になればそれでいいじゃないか。

今回は鶏肉だったけど、次は海産物で作るのもありだな、後アスパラガスとかブロッコリーとか入れると鮮やかでいいな、トマトも合いそうだな、なんて話しながら食べたけど、すでにシーズン的に終盤に差し掛かっているわけで、次はいつになるだろうか。そしてその時までにこの問題は何かしらの解決をしているだろうか。してないだろうな、たぶん。

お土産を食べながらフランスを思う

f:id:swordfish-002:20200317142627j:image

iPhone8 Plus

こういう状況になってくると、去年のうちにフランスに行けてよかった、ヨーロッパ行けてよかったなと思ってしまう。iPhone盗られるとかいうトラブルはあったけど、ムーランルージュとか街並み見るのとかルーブル美術館やベルサイユ宮殿やら回ることができたし。イギリスでは大英博物館にも行けた。バッキンガム宮殿も外側から眺められた。

それが今じゃ大変なことになっていて、自由に観光なんてできそうにない雰囲気となっている。フランスなんか特に大変な感じだというのがニュースで毎日伝わってくるから、もし仮に今年行ってたら…いや、そもそも行けなかっただろうなと妻と話している。あ、行ったのはいわゆる新婚旅行ってやつ。確か日記として書いたと思う。

そんなことを話しながら部屋の片付けをしていたら、その時購入したお土産が出て来た。缶が可愛い、サブレの入ったものだ。賞味期限が割とギリギリであったのは…すっかり忘れていたからだ。恥ずかしいのだが、帰ってきたらホッとしてしまい置きっぱなしになってしまったのだ。で、久しぶりに見て「これなんだっけ?…あっ!!」という具合。うむむ、買ったらなるべく早く食べなきゃダメだな、他の観光地のお土産もそうなりがちだから気をつけなきゃ。

向こうのお土産は箱が可愛いものが多い。しかもハードな缶なので、ちょっとした小物入れとしても使える。我が家には他にもイギリスで購入した、エリザベス女王の顔写真入り紅茶缶とかがある。まだ中身が入ってるのでそのままキッチンにあるのだが、使い切った後何を入れてどこに置くかはまだ決めていない。王室ファンの妻が何かしら入れるのは間違いない。顔写真入りだからなぁ、ちょっと使いづらい部分はあるのかな。それとも、あんまり気にならないかもしれないし、まあその辺は後々わかるだろう。

写真の缶には小さめのサブレが12枚。日本のそれとは違ってあまり甘くなく、ザクザクした食感で、小麦の香りも多少残っているような味。紅茶とよく合うものだった。休みの午後にふたりで去年の思い出を話しながら食べた。わたしのiPhoneを盗んだ人たちは今どうしているだろうか。新型に感染していないだろうか。

そんなことをふと思った。

チキンレース

f:id:swordfish-002:20200316123019j:image

iPhone8 Plus

このご時世、単なる体調不良で休むことができないのが大変しんどい。休んだだけで何か言われるんじゃないか、というやつだ。休んだら「あいつコロナか!笑」とか絶対弄られるだろうし。

そうやって体調悪いけどとりあえず出勤しとかなきゃダメかな、という人多いんじゃないだろうか。みんながみんなお互いを変な意味で「思いやって」いるから、誰が最初に休むかのチキンレースになっている気がする。そして誰も休めずみんな一斉に崖下へ真っ逆さま、みたいな。

良くないなと思いながらも、わたしもそのレースに加担している時点で同罪だろう。

それに、体調不良意外でも気軽に休めたらいいのになとは思う。

今日なんか「あー仕事行きたくねえなあ」とかいう気持ちの方が強くて「今日は休みます…」と電話しようかと思ったくらいだ。残業続いていたし、前日遅くまで休日シフトを考えていたから(上の人に提出するやつ)、なんやかんやで疲れが積もっている。おまけに自分の時間もなかなか取れないしなー「やっといて」と回された学会関係の仕事、全然着手できてない(ブログ書く暇はある癖に、とかそういうのはナシで)。

だいたい、開館はしているけど自粛ムードで入館者もおらず閑古鳥が鳴くような状態なのだから、特にこれといった仕事もないわけで。取材の対応とか、質問があったときの回答とかそういうやつもない。

ここぞとばかりに論文とか頼まれごとの整理とかできるかなと思っているのだが、出勤しなくてはならないし、出勤したらしたで本職とは違うことを「お願いね」と回される。もうね、在宅勤務で良くない?と言いたくなる。

要は、地道にコツコツと黙々とできる仕事をしたいんですよ今。むしろそれが必要な時期に来ている。可能な限り閉じこもってちまちまとした作業をしたいし、今はインプットをしていく時期なんだろうなと思う。ここにきてからほとんど矢継ぎ早のアウトプット作業ばかりだったから、そろそろ出涸らしになってしまう。現に次年度の展覧会のアイデア(特にイベントについて)が枯渇気味でほとほと困り果てている。面白いことをやるためには充電が大事なのだが、そのことをいつ上に言うべきか(まあ言ったところで変わることはないだろうけど)、誰が言うべきかでここでもチキンレースが起きている。

鼻、詰まる

f:id:swordfish-002:20200315123740j:image

iPhone8 Plus

手帖と時計見ながらスケジュール調整と確認をしていたら、もう3月半ばになっていることに驚愕している。あっという間に3月半ば。どうりで暖かい日が増えたんだな。

3月半ばになっていよいよ花粉症っぽくなり、市販マスクは無いから妻お手製の手作りマスクでしのいではいるものの、涙と鼻水にやられている今日この頃。去年と比べるとまだ比較的楽な感じもするが、しかし出るものは出るのであってしんどいのである。

特に鼻水。

気づけば鼻詰まりを起こしてしまう。元々鼻炎持ちの人間なので、花粉症なのかそれ以外の要因で鼻詰まりを起こしているのかたまに分からなくなるが、とにかく鼻のトラブルが多くなる。つらい。幼少期はトラブル多すぎてついに副鼻腔炎になって中耳炎までかかったからなー小学6年生までずーっと耳鼻科に通ってた。鼻から管入れて耳の辺りまで通して、中のなんかそういうやつを機械で吸い出すんだわ。今その治療受けろっていわれたら絶対できない。というか泣く。昔の自分よく耐えてたなあと思う。今は通ってないが、イビキとかも気になるし、この花粉症的なやつもどうにかしたいので近くの病院に行ってみようかと考えている。でも病院嫌いなんだよな、お医者さんに怒られるから。

使ってるマスクは布製で、言ってしまえば気休め程度のものでしかないのだが、それでもナシの時よりかは楽である。柄は縞模様。なんでもこの布生地が可愛かったらしい。確かにそうなんだが、縞模様の布を口元に当てるのはちょっと落ち着かない。でも文句を言える立場では無いからな…ありがたく使っている。

まだあと一月は花粉が飛び散るし、もしかしたら5月あたりまでひどく飛んでいることだって考えられる。考えたくないし、考えただけで目が痒くなって来た。その頃には色々な物事がひと段落して欲しいがどうなっているだろうか。仕事は佳境をひとつ超えてホッとしているところなのだが、間髪入れずに次の展覧会の準備について上から「ぼちぼち動き出してね」と言われてしまった。言われたからにはやるしかないよな、もう仕方ないもんな。その展覧会が開かれるかどうか未知数だけど、やれることをやるだけか。オンラインで公開とかできるコンテンツであればそれの掘り下げも候補に上がるけど今回はそれができない。さあどうしようか。詰まった鼻をグズグズしながら考えている。