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今年も土鍋シチューの季節がやってきた。今回はそんなシチューの食べ方のお話。
シチュー・オン・ライス。
魅力的な言葉であるが、カレーライス派、ハヤシライス派に比べるとどうしても立場が弱い。弱い上に「ちょっと下品じゃね?」と思われかねないのが難点である。やはり皆、シチューにはおしゃれにパンをつけるか(しかもだいたい小じゃれたバターロール)、もしくはライス(ご飯ではなくライスであるのがポイント)をお茶碗ではなくお皿に盛って別々に食べる。どちらかというとシチューは上品な食べ物なのであろう。作る途中までカレーとまったく同じであるにも関わらず、だ。『天国の扉』でも冒頭の説教強盗が言ってただろ?
「カレーをつくる上で大事なことは、シチューのもとをいれないこと」みたいなことを。
我々シチューオンライス派は地下深く潜伏し、「ご飯にかけるとかありえないよねー(笑)」という他人の嘲りを「ハハハ、そうですよね」と乾いた笑いで受け流しつつ内心「人がどうやって食ったっていいじゃねーかよー!」と憤怒にも近い怒りの焔を燃やしているのだ。
いや、言いすぎだ。そこまで怒ってません。
ただ、馬鹿にされるから黙ってるのはあるかも。
ところがだ。最近メーカーから画期的なものがでた。ついに「シチューをライスにかけてもいいぞ」という許可がシチュールーメーカーから下されたのだ。我々地下潜伏過激オンライス派はわが世の春が来たといわんばかりだ。メーカーが許可を出さなかったら、お店でもどこでもやっちゃうところだったぞ。
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ハウス シチューオンライス チキンフリカッセ風(鶏肉のクリーム煮)ソース 160g×5個
- 出版社/メーカー: ハウス食品
- 発売日: 2017/08/21
- メディア: 食品&飲料
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厳密に言うと、これはシチューではなく、「チキンフリカッセ風ソース」らしい。フランス料理のひとつを謳っているが、そういうお店に行ったことが無いから実際がどうであるのかわからない。クックパッドにはたくさんレシピと見本が出ているからあることにはあるのだろう。そういうことにしておく。
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今回はかぼちゃを入れたのだが、これがあまり良くなかった。
私はかぼちゃを切るとき、レンジでチンして柔らかくしてから切るのだが、柔らかくなりすぎてすぐに煮とけてしまうのだ。結果的に色が黄色っぽいチキンフリカッセができてしまい、味もクリームシチューというよりもパンプキンシチューの味になってしまった。おいしいことはおいしいけど、かぼちゃが激しく自己主張してきて、なんだかまとまりのつかない味になった。まあ、もともとかぼちゃの煮つけをご飯にのせて崩しながら食べるという変な食べ方をする人間なのでそんなに気にはならないが。
ただ、これで大手を振ってシチュー・オン・ライスを宣言できるのはありがたい。ようやく時代が追いついたのだ。たぶん。