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写真撮って、日記書いてます。

書店のない街で

親のゴールデンカムイコレクション

iPhone5s

 

実家に帰ったらゴールデンカムイが7巻まで揃えてあった。母親が集めてるらしい。

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

実家のある街は書店がない。あったとしても、スーパーのちょっとしたコーナーに雑誌がある程度だ。高齢化の進んだ街では『ゆほびか』とかそういうのが売れてるらしく、それ以外のものはあまりないという。コンビニとか、鹿児島の方に出た時に買うんだとか。あ、鹿児島の方に出るってのは、都会の方に行くという意味ね。

もともと本とかマンガが好きな人なので、新しいものを手に入れるのに苦労しているらしい。だからといってネット通販はやり方が難しくて使いこなせないという。

そのうえネット回線の速度が遅すぎるせいで、注文しようにも気長に待たなくてはならず、それだともういいや、ってことになるらしい。電子書籍なんかやり方も分からないし、ネット回線遅いからデータのダウンロード自体に時間がかかる。そのことはこないだ書いた。

swordfish-002.hatenablog.com

何よりクレジットカードに対する拒絶感があるため(いつもニコニコ現金払いの世界をこれまで生きてきた人たちなのだからしようがない)、そういうのはやりたくないのだとか。「いくら使ったか分からなくなって、最後は家を売らなきゃならなくなるから」という心情の人たちなので、あれこれ言ってもどうしようもない。代引きとかはまだOKなんだけど、そういう支払い方法選べないことが多いので、結局実店舗で購入せざるを得なくなるのだが、冒頭のように書店が周りにないのでという話になってどうどうめぐりになる。

知らず知らずのうちにいろいろと変わっていて、特に地方は私が住んでいて見知っていたころよりもだいぶ変化している。テレビの特集番組なんかでとりあげられているような現象が、こんなにも身近に迫ってきていることを改めて実感した。あと10年したらどうなるんだろう。書店だけじゃなくて、他の店も消えているんじゃないだろうか。そうなったときの経済的な面だけでなく文化的な面もどの様に変化していくのか。

おそらく私はもうここに戻って定着することはないだろう。だからこそ余計に心配で、不安なのだ。